REPORT 現地レポート

最後の強化試合はスロベニアと対戦「フランスとの差で一番感じたのは判断力の良さ」原修太選手

2023年8月18日

 SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合の最終戦は8月19日(土)15時より、有明アリーナにてスロベニアと対戦します。チケットはすでに完売。日本テレビでの生中継をはじめ、バスケットLIVE、DAZN、TVerにて生配信されます。

 トム・ホーバスヘッドコーチは「受け身になるな。絶対に勝てるチャンスはある」と選手たちに発破をかけ、自分たちを信じて挑んだ昨日のフランス戦。前半は5点差でしのぎ、互角の戦いを見せました。3ポイントシュートはフランスの倍となる44本を放つ日本でしたが13本しか決められず、29.5%では勝利の確率も下がってしまい、70-88で後半は引き離されてしまいました。フリースローも5/10本と精度を欠き、本日の練習では3ポイントシュートともに、フリースローを打ち込んでいました。

 明日のスロベニア戦で、ルカ・ドンチッチ選手(ダラス・マーベリックス)とマッチアップの可能性があるスモールフォワードの原修太選手(千葉ジェッツ)。昨日のフランス戦ではじめて世界トップレベルを体感し、「正直フィジカル面ではそこまで負けている感じはありませんでした。でも、フランスとの差で一番感じたのは判断力の良さです。フルニエ選手やデ・コロ選手の駆け引きの上手さがすごかったです。ディフェンスの収穫もありましたが、自分がもっと良くなるための課題も見つけられた良い経験になりました」と話し、スポンジの如く吸収しています。

 千葉ジェッツでもチームメイトの富樫勇樹選手とともに、ベンチスタートで起用される原選手は「阿吽の呼吸があり、何も言わずともスイッチできます」と長年培ってきたコンビプレーを男子日本代表でも発揮。オフェンスでは、比江島慎選手(宇都宮ブレックス)を含めたベテラントリオの相性の良さを強調します。

「3人ともピックを使ってハンドラーにもなれますし、(比江島)マコさんの控えめなところや僕もボールを持たなくても仕事ができるタイプです。さらに、勇樹が攻められなかったときはボールを流してマコさんがアタックしたり、僕が3ポイントシュートを打つこともできるのが、昨日のフランス戦ですごく感じました」

 ニュージーランド戦を行った太田大会へ向けた直前合宿からずっと寝食を共にしており、チーム力は着実に上がっています。先日、練習後にケアをしていた選手たちのかけ合いを見て、古澤美香トレーナーが「本当のファミリーみたい」とつぶやきました。それに反応した馬場雄大選手は「今は家族以上に長く過ごしているからね」と言い、東京2020オリンピックで銀メダルを獲得した女子日本代表のときと同じように、チームの絆も高まっています。

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